板門店

いやー、ビックリしましたね!

突然、前触れもなく、しかもツイッターの呼びかけがきっかけで、

いとも簡単に歴史上初の快挙が起こるなんて!

安倍総理があれだけ頑張り、世界中に日本のリーダーシップを強く印象づけられたG20、

そのインパクトも何か少しトーンダウンしてしまったかのように感じたのは私だけでしょうか?

 

昨日のトランプ大統領と金正恩委員長の板門店での突然の会談です。

近年、これほど世界がビックリしたサプライズはなかったような気がします。

会談内容はともかく、朝鮮半島の分断の象徴である板門店で会談を行ったこと、

そして、アメリカ大統領が休戦ラインの38度線を越えて初めて北朝鮮側に足を踏み入れたことに大きな意味があると思います。

 

以前の仕事柄、私も一度だけ板門店に行ったことがあります。

 

現地の特定の旅行会社のみに許可されているツアーに参加します。

そのバスでDMZ(非武装地帯)に入り、途中で国連軍のバスに乗り換えます。

不測の事態における自己責任への署名をさせられ、

実弾を装填した国連軍兵士に守られるようにいよいよ板門店へ。

建物の中では南北の国境線を意味する机上のマイクの線をまたぎ、

北朝鮮側へ越境することが出来ます。

無表情ながら鋭い視線でこちら側を注視する北朝鮮の兵士の姿が忘れられません。

建物周辺には、南北の若い兵士が厳寒の中でも直立不動で相対し、

言葉では言い表せない、まさに一触即発の非情な現実....

...教科書記載の文言だけでは決して分からない現実がそこにはありました。

 

陸続きの国境や兵役の義務のない日本ではもちろん体験できません。

でもすぐ隣国で今でも存在している事実です。

いずれ必ずしや過去の遺物になり、

いずれ誰もが気軽に訪れることができるようになるはずであろう板門店。

そんな日が一日も早く来てほしいと世界中が願っているはずなのですが...。

 

staff☆x