理不尽なことが多々ある現代社会で、これだけは何とかならないのか?と感じるのが、
食べ物がムダに廃棄される、いわゆる『食品ロス』です。
茶碗にご飯つぶが一粒でも残っているとガッツリ叱られて育った昭和人間の私にすれば、
もったいないを通り越して、食品を捨てる事に強い罪悪感すら覚えます。
一昨日の5/30が語呂合わせで『ゴミゼロの日』...それに合わせた訳ではないでしょうが、
ようやく今国会で、超党派議員が提出した食品ロス削減推進法が成立しました。
食品ロス削減に取り組む努力を国民運動と位置づけ、
英語の長文読解のテーマにもしばしば取り上げられるので知っている人も多いはずですが、貧困世帯に食品を提供する『フードバンク』活動も推進するというものです。
あまりに膨大な数字なのでピンと来ないかもしれませんが。
・世界の食品製造量は年間約40億トン、そのうち廃棄量は約13億トン⇒約1/3を廃棄
・日本の年間廃棄量は約650万トン⇒国民一人当たり年間で約51kgを廃棄という計算
そのうち、全体の約1/2近が家庭から出る食べ残し!
そのうち、手つかずの食品が約1/5という実態!!
そのうち、約1/4がなんと賞味期限前というもったいなさ!!!
・その一方で世界で飢餓に苦しんでいる人は約8億人
昨年ニュースにもなった恵方巻きの大量廃棄と完全予約販売への転換、
常に問題視されてきたコンビニ弁当などの大量廃棄と値引き販売への営業転換、
そして賞味期限と消費期限の抜本的な見直しと消費者への認識の徹底...
...遅すぎるほどですが、それでもようやく動き出した感があります。
私自身はスーパーの食品売り場で定価のものは一切買いません。
生鮮食料品でも必ず値引き販売のものしか買いません。
最近は2割引きや3割引きでも買いません。半額のみです。
理由は簡単、エンゲル係数を上げたくないからです。
最初の頃は少し恥ずかしかったですが、今ではそんな感覚はまったくありません。
時々買い物へ行く郊外型大型スーパー『〇ラント』では、
値引き販売コーナーとか賞味期限間近コーナーといったネーミングではなく、
『食品ロス削減コーナー』として割引販売の商品を1カ所にまとめて販売しています。
さらに、その中から購入したものの数に応じて、
洗剤とかティッシュBOXなどが無料プレゼントされます。
割引で購入でき、しかも特典まで付いてくる、その積み重ねが食品ロス削減につながる...
...みんながWinWinとなり、本当に素晴らしい取り組みだと思います。
このまま世界の人口が増え続けると、近い将来、必ず食糧危機が来ると言われています。
食料自給率が40%に達していない日本は、もし3カ月食料の輸入がストップすれば、
国民全体が飢餓に陥るという試算もあります。
一人ひとりが、自分の出来る事から始めてみませんか。
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