盗難事件

と言っても、塾とはまったく関係のない自宅での出来事です。

被害届は出していないし、モノ自体が戻らなくても特に生活に支障はありませんが、

『まさか、そんな人がいるなんて』..信じられない事態に精神的ショックの方が大きいです。

 

先日、玄関前に並べておいたカマキリのタマゴ十数個すべてが盗まれてしまいました。

 

もう何年も前から、秋から冬の間に見つけたカマキリのタマゴをコレクションしていました。

特に今冬は雪が少なく、ママチャリで出かける機会も多く、タマゴもかなり集まっていました。

『枝のどの位置にタマゴが産み付けられたかどうかで、その年の積雪が予想できる』という

説がありますが、確かに今年はいずれも地面に近い位置にタマゴがついていました。

 

そしてタマゴの孵化を生で観察するのが毎年のささやかな楽しみのひとつでした。

 

例年、大体GW前後に孵化します。

雨が降った日の翌日が晴れると、その日の早朝に孵化することが多いようです。

 

実際に見たことがありますか?

まさに神秘的です。

最初は透明、次第に白くなってゆき、小さいながらもしっかりカマキリの形をしています。

一匹、二匹、三匹...と次から次へと連なって孵化しますが、

途中でつかえてしまうと、その後は残念ながら孵化できないようです。

ひとつのタマゴからかなり多く誕生しますが、もうすでにその近くには蜘蛛の巣が...

...大人になるまで生き残れる確率はきわめて低いと思われます。

 

生まれた時、もちろん親はいません。

誰から教えられたわけでもなく、それでも自力でしっかりと生きられるのですね。

至れり尽くせりでぬるま湯の中で育つ哺乳類とは全然違った生命力です。

 

それにしても、心ない人が身近に存在していることが本当にショックです。

子供なのか、大人なのか、何か理由があったのか、動機も犯人像も何も分かりませんが、

この小さな盗難が、いずれ大きな盗難へ発展することだけはないようにしてもらいたいです。

 

staff☆x