聖徳太子

えっ?教科書から聖徳太子の名前が消える?

日頃ほとんどニュースに関心のない生徒からも、さすがにその時は声が上がりました。

 

文部科学省が2月に公表した次期学習指導要領改定案の社会科の分野で、

小学校では『聖徳太子(厩戸王)』、中学校では『厩戸王(聖徳太子)』と表記する...

...ワイドショーても一斉にこの話題を取り上げたので、

教育現場に携わる人だけではなく、ほとんどの日本人が違和感を感じたはずです。

 

この表記以外にも、

  ・江戸幕府の対外政策である『鎖国』という表記の削除

  ・鎌倉幕府滅亡の原因となった『元寇』を『モンゴルの襲来』に改訂

  ・東海道五十三次の浮世絵で有名な『安藤広重』を『歌川広重』に統一

  ・竹島(島根県)と尖閣諸島(沖縄県)を『固有の領土』と明記

などが予定されており、

教員らが反発している『聖徳太子』の取扱いの再検討と併せて最終決定する運びです。

 

新しい事実が発見されるたびに、歴史は表記や記述の見直しを強いられる教科です。

過去にも、

  『源頼朝の肖像画は別人』

  『足利尊氏の肖像画は別人』

  『鎌倉幕府成立が1192年⇒1185年』

  『徒然草の作者である吉田兼好⇒兼好法師』

などが変更になっているのはご存知のとおりです。

 

邪馬台国が一体どこにあったかは、いまだに議論が分かれるところですが、

それよりも、ぜひもっと近現代史に授業の時間を割き、力を注いでほしい...

...と思うのは私だけでしょうか?

ゆとり教育から脱却して久しいですが、

逆に日本人全体の平和ボケはますます増しているような気がしてなりません。

その一因が近現代史の勉強不足にあると思うのは私だけではないはずです。

 

staff☆x