最後の晩餐

間もなく始まる中学の学年末テスト。

今年度の内申点が決定するということで、いつも以上に必死さを感じる塾生たちですが、

中2生の国語のテスト範囲に、今年もあの『最後の晩餐』があります。

そう、レオナルド・ダ・ビンチ作の世界遺産登録されている超有名な壁画です。

 

イタリア・ミラノのサンタマリア・デッレ・グラツィア教会の食堂の壁にあり、

ご存知のとおり、何年か前に修復されました。

このたった1枚の壁画を見るために、

しかも見学時間はたったの15分程度に限定されているにもかかわらず、

そして事前に予約が必要(場合によっては予約金も必要)にもかかわらず、

世界中から見学者が集まるという驚愕の事実...この絵の素晴らしさを示しています。

 

前職の仕事柄、私は修復前と修復後にそれぞれ一度ずつ行った経験があります。

そして現地で入手したレプリカを今でも塾内に計3枚掲示してあり、

今回のテストに合わせて、興味のある生徒には、より詳しく講義をしています。

当時、ツアー客に説明していた頃の調子は今でも健在でホッとしています(笑)。

 

『絵画は登録できないはずなのに何故この絵だけは世界遺産に登録されたの?』

『これは何曜日の場面?13日の金曜日ってここから来ている?』

『この場面が毎週日曜日に世界中で行われている第1回目のミサ?』

『13番目の弟子が裏切ったはずなのに弟子が12人しか描かれていない理由は?』

『遠近法の中心はキリストの目?あれっ?キリストだけ足がない?』

『キリストの背後の田園風景はダビンチの生まれ故郷?』

『ダビンチは音の広がりを絵で表した?』

『キリストを裏切った犯人だけ顔に光が当たっていない?』

『ナイフを持った手は誰かが後から付け加えたイタズラ?』

『ダビンチコードに隠された暗号がハッキリ分かる?』.....

 

何事もそうですが、興味を持てれば自然に深くまで入り込めます。

覚えなければいけないという義務感から解放され、次から次へと楽しく進めるものです。

何らかの出会いやきっかけが、この興味につながることが多々あります。

そのためにも、日頃から出来るだけアンテナを広げておきたいものですね。

 

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