タイガーマスク

今回は少しマニアックな話題です。

まったく興味・関心のない方には何を言っているのか分からないかもしれません。

 

私が毎週楽しみに観ている番組のひとつにBS・NHKの『アナザーストーリー』があります。

過去に話題になったり注目されたりした事件や社会現象やその他出来事などを、

いくつか別の視点からスポットライトを当てて、再検証するという少し硬派な番組です。

先日、一時代を築いたプロレスラー・初代タイガーマスクを取り上げて放映していました。

 

今は亡き父親の影響もあって、小さい頃から一緒にプロレス番組を欠かさず観ていた私は、

英単語は全く分からないのに、プロレス技の横文字だけは完璧にマスターしていたほど。

外人レスラーの名前も、そのニックネームと併せてすべて覚えたものでした。

『黒い呪術師』『黒い魔神』『白覆面の魔王』『テキサスブロンコ』『人間発電所』『インドの虎』

『不沈艦』『鉄人』『神様』...なんて具合に...皆さん、分かりますか?

 

『タイガーマスク』...皆さん名前だけはご存知だと思います。

もともとは、マンガの中のヒーローだったのですが、

それがなんと、実際に生身の人間がマスクをかぶり、

リング上で今まで見たことがなかったような四次元的な動きを見せたのです!

多少なりともプロレス通を自慢していた私も、正直、衝撃を受けました。

非現実的なマンガの中の技や動きが、目の前で実際に繰り広げられたのです。

アッという間に日本中で話題となり、何回目かのプロレス絶頂ブームの到来となりました。

 

アスリートが輝くとき、そこには必ずライバルの存在があります。

タイガーのライバルは、自他ともに認める『ダイナマイトキッド』です。

本当に二人の試合は凄まじい戦いでした。

何十年も経っていますが、いまだに技の次の繰り出しを覚えているほどです。

今回番組の中で、探しに探して、ようやく消息を確認できた彼の姿が放映されました。

残念ながら数年前の脳梗塞のため、言葉もおぼつかない痛々しい状況でした。

イギリスの田舎でひっそりと暮らしていました。まだ60歳にも届かない年齢です。

往年のライバル・タイガーからの激励メッセージが彼のところに届けられました。

GET UP !GET UP !...何回も繰り返されました。

 

タイガーマスクは、マスクを脱いだ時、伊達直人になります。

それも、マンガとまったく同じでした。

 

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