ある生徒

中学生の前期中間テストの結果と順位がほぼ出揃いました。

ある生徒は100点満点を2教科もとりました。

学年順位が見事一桁という生徒も塾内に2名誕生しました。

なんと通塾しているすべての生徒の成績が5教科合計で前回実績を上回りました。

 

...ある1名の生徒をのぞいて...。

 

その生徒は寺子屋wakavaが開校した夏からずっと通塾しており、

今年で4回目の夏を迎えようとしています。

入塾直後の成績は、同時に通塾を始めた他の同級生の中でも間違いなくトップクラスで、

どちらかと言うと”天才肌”を感じさせるものがありました。

この才能に不断の努力が加われば、将来は本当に楽しみだなぁと、よく思ったものでした。

 

ところが、進級するにつれ、テストを重ねるにつれ、今までの貯金は次第になくなり、

成績は低迷から下降へ、そしてとうとう通塾仲間には抜かれ、今回は逆に大きく離され、

学年順位も屈辱の三桁になってしまいました。

ここに至るまでの間、その都度、本人に警鐘を鳴らし、保護者を交えてじっくり対策を協議し、

何とか日頃の意識と習慣を改善しようと、出来得る様々な手法を試みてきました。

 

原因は分かっています。本人も、保護者も、塾側も同じ見解です。

しかし、その分かっていたはずの原因を残念ながら改善・修正できなかった...

...そしてついに今回の結果を踏まえて、大きなメスを入れることになりました。

塾という立場では決して踏み込むことができなかったプライベートな生活面の奥深いところを、

ご家庭の協力を得て抜本的に改善していくことになりました。

 

もともとやれば出来る生徒なので、環境が変われば必ず元に戻ることができるはずです。

このリセット・リスタートが必ずリベンジへとつながるはずです。

本来なら、退塾しても不思議ではない状況が続いていたにもかかわらず、

ずっと塾を信用して託してくれた保護者のためにも、今後は必ず結果を残していきたいと思います。 

 

寺子屋wakavaでは、定期テストが終わると全塾生に反省文を書いてもらっています。

確かに学年順位1位がいるということは、逆に最下位の人もいるわけです。

だから、決して他人と比較してどうだったかということではありません。

もちろん100点満点や1位以外はダメなんていうことでも決してありません。

大切なのは、自分自身がベストを尽くしたかどうかです。

前回の自分と比較してどうだったかということです。

将来の夢や目標に向かってしっかりと歩みを進めているかということです。

 

各人の反省文は三者面談時に保護者へ返却予定です。

 

staff☆x